- 曲名
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野ばら
- 作曲者
- H.ウェルナー
- 紹介文
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ドイツ歌曲 『野ばら』は、シューベルトが作曲した『野ばら』(1815年)と並び、日本でもハインリッヒ・ウェルナー(1800~1833)によるこのメロディが有名です。
ゲーテの詞、『野ばら』に新たな命を吹き込んだのが、ドイツのウェルナーです。
ウェルナーは音楽教師で声楽家であった父の教育をうけ、11歳の時にはその才能を発揮し、教会のオルガンを演奏しています。84曲もの作品を作曲し、その大部分は歌曲でした。
1829年、自身が指揮者を務めていた、ブラウンシュヴァイク合唱団のコンサートで初演され、たちまち人気曲となったのが、この歌曲『野ばら』です。
日本では、明治時代に活躍した訳詞家、近藤朔風(1880~1915)が訳詞を手掛けています。
戦後、学生合唱団の抑圧されていたエネルギーが発散され、音楽熱が広がってきていたその時、近藤朔風の訳詞の『野ばら』が(1950~51年)小学校の合唱曲のレパートリーとなりました。
『野ばら』が、日本でも脚光を浴びます。原詩に忠実な歌い易い訳詞で、西洋歌曲への市民の耳を開きました。
近藤が訳詞したシューベルト作曲『菩提樹』、ジルヒャー作曲『ローレライ』等と並び、半世紀以上たった今でも、多くの人々や音楽家たちに歌い継がれる曲となりました。
- 価格
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390円(税込)